Halloween Alice 本編
10 エピローグ
よー、天王! 冥王様が直々に遊びに来てやったぜー。土産話でもどうだ?
「天界まで来るのは珍しい。……それ程までに面白い話でもあるのか?」
まあそこそこなー。ほら、十年くらい前にいただろ? でっかいケーキ頬張りながら呪い食らって悲鳴あげてたチビッ子。
「ああ……お菓子狂いの魔女のことか」
そーそー。これがまた、不思議な魔族とつるむようになっててなー。俺の見立てだとあいつらどっちも我が強そうだし、そこそこ良い関係築けそうな気がするんだよなー。
そんで、周りの対人関係も面白いことになっててよー。あいつの人生、これから絶対楽しくなると思うぜ? 全くもって呪い様々だな!
「お前……しれっと自画自賛するなよ……。まあ、魔女の努力が実を結ぶか、楽しみだな」
おう。俺らは変わらず世界を見守るだけだな。
人だろうが魔族だろうが、人生は一度きりだからなー。より良く・より楽しく過ごせるように……そいつ自身が色んな奴と関わり合いながら、悔いのない日々を送れるのが一番ってもんさ。
「元々……種族関係なく接するための一助に定めたのが呪いや階級の制度だからな。こうして活用している者の話を聞くと、整えた甲斐があるというもの。……久々に、地上へ降りてみるのも悪くないかもしれないな」
おー、お前こそ珍しいこともあるもんだなー。ついでに、あいつらの様子でも見に行ってみるか?
「それも一興。他の場所もふらりと眺めにいくとするか」
よっし、なら決定なー。また適当に誘いに来るぜー。
さーて……そんじゃ、明日はどこから見て回ろうかねー。
了
プロローグが神様の話をするアリスたちだったので、エピローグは逆バージョンを。
ハロウィンと不思議の国のアリスが昔から好きで、組み合わせたお話がやっと形になりました。お菓子狂いの魔女と食えない魔族のコンビ、お互いに軽口叩きつつ何だかんだやっていくと思います。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました!